ワンちゃんやネコちゃんなどのペットの寿命はどんどん延びてきています。
これには、室内飼いが増えたこと、獣医療やペットフードの質の向上、飼い主さんの意識の変化(予防医療の重視)などが関連しています。
ただ、人に比べると当然短命ですので、必ず最期を看取ってあげるようになります。
いつか来る、大切なペットとのお別れ。
いざというときに慌てず対応するためにも、ペットは亡くなる前にどのような行動を見せるのか?また亡くなった後の対応について知っておくことは大切です。
この記事では、飼い主さんが大切なペットとの最期を、後悔せずに過ごせる方法をお伝えしています。
ペット(ワンちゃん・ネコちゃん)の寿命はどのくらい?
ペット保険会社『アニコム損保』の調査によると、2021年度において、ワンちゃんの平均寿命は14.2歳、ネコちゃんでは14.7歳となっています(保険契約をもとに算出)。
一昔前までは、『犬や猫は10歳まで生きれば立派!』なんて言われていましたが、今では、17,8歳の子を見かけることも少なくありません。
一般的には、大型犬よりも小型犬の方が、純血猫よりも雑種猫(ミックス)の方が長く生きる傾向にあります。
小型犬と超大型犬との間では、3歳程度の平均寿命の差があるという報告もあります。
大型犬が短命な理由としては、からだが大きくなるについて、老化のスピード(細胞分裂)が速くなるからではないか?と言われていますが、そのメカニズムははっきりとは分かっていません。
ネコちゃんの混血が長生きであることは、いろいろな血統が混ざり合うことで、遺伝子に多様性が生じ、特定の疾患遺伝子が打ち消されるためではないか?と考えられています。
ペット(ワンちゃん・ネコちゃん)が亡くなる前触れはある?
ペットが亡くなる前触れは、その子によって異なります。
だんだん弱るように亡くなる子もいますし、ついさっきまで元気に過ごしていたのに、突然亡くなってしまうこともあります。
ただ、亡くなる少し前には、よく見られる行動と言うのもあります。
• 呼吸が乱れる、荒くなる
• けいれんが生じる
• 鳴き続ける
• 黒い便が出る
• 特有のにおいがする
飼い主さんのそばにいる時間が増えた、呼んでいるような鳴き方をするようになった、とおっしゃる飼い主さんもいらっしゃいます。
また、思い返してみると「最近、食欲が落ちていたな…」「寝ている時間が増えていたな…」といったこともよくあります。
ペットの看取り方を考えよう
生きとし生けるもの、必ず亡くなります。
ペットは人に比べると寿命が短いですので、『どうやって看取ってあげるのか?』については、しっかり考えておく必要があります。
具体的には、『動物病院にて延命治療を受けさせるのか?』『自宅にて看取るのか?』のどちらを決めておくということです。
動物病院ではすぐに対応ができるため、状況に合った処置や延命治療を受けることができるでしょう。
一方で、最後の瞬間を看取れないこともよくあります。
自宅で看取る場合には、医療的なケアはできないかもしれませんが、毎日過ごした安心できる場所で最期を過ごすことができます。
どちらにも一長一短ありますので、ぜひご家族そろって話し合ってみてください。
ペットが亡くなった場合の対応とは?
自宅にてペットが亡くなった場合、飼い主さんがペットの身の回りを整えてあげる必要があります。
まずは、タオルを用いて、からだをきれいに拭いてあげましょう。
鼻や肛門からは液体が出てくることがありますので、できれば脱脂綿やティッシュなどを詰めてあげるといいでしょう。
難しい場合には、ご遺体の下にペットシーツを敷いてあげるといいです。
その後、ブラッシングで毛並みを整え、バスタオルなどでくるんであげましょう。
亡くなってから2,3時間程度で、体がかたくなる『死後硬直』が始まるため、柔らかいうちに、体勢を寝ているような形にしてあげるといいです。
手や足を折りたたんであげると、箱や棺に入りやすくなります。
目が開いてしまうこともあるため、優しく閉じてあげるようにしましょう。
ご遺体は劣化をしてしまうため、保冷剤や氷などを用いて、からだを冷やすようにしてあげるといいです。
夏場は、冷房の効いた涼しい部屋においてあげるといいですね。
ペット火葬場やペット霊園に連絡をする
ペットの火葬は、立ち合いの個別火葬や合同火葬、自治体のサービスなど、さまざまあります。
行いたい葬儀の形式に合わせて選ぶといいですが、自宅から近い場所や費用、ネット上の口コミなどを参考にして探すといいでしょう。
最近では、火葬炉を搭載した特殊な車両が自宅に来てくれる訪問火葬もあります。
火葬する際には、お花や好きだったおもちゃ、おやつなどを入れられることもあります。
金属やプラスチック類などは一緒に火葬できない場合が多いですね。
葬儀会社によって異なりますので、前もって確認してみてください。
動物病院に連絡をする
通院していた子の場合には、動物病院にも連絡をするといいでしょう。
ペット葬儀場の案内をしてくれたり、その後の詳しい流れを教えてくれたりする場合が多いです。
また、先生も「○○ちゃんは元気かな?」「今はどんな状況だろう…」と不安なことと思います。
亡くなったときの状況などを伝え、あわせて、今までの感謝の気持ちも伝えられるといいでしょう。
ペット葬儀の際の服装とは?
ワンちゃんやネコちゃんなどのペットの葬儀の場合には、人と違って服装に関する決まりはありません。
ただ、派手すぎる格好やアクセサリー、強い香水などは人の葬儀同様、避けておいた方がいいでしょう。
なるべく暗い色の洋服を選ぶといいです。
もちろん喪服でも大丈夫です。
火葬したペットの骨はどうするのか?
無事に火葬がすんだペットの骨は、お墓に埋葬したり、霊園の納骨堂に預けたりすることができます。
もちろん、お骨を自宅へ連れて帰ることもできます。
お家では、そのまま骨壺ごと置いたり、自宅の庭に埋めたりすることが多いですが、胎内にお骨を収めるペット墓などを作製する方も増えてきています。
大切なペットが安らかに過ごせる供養方法を見つけてあげてください。
弊社のワンハート・ストーンをご購入いただければ自宅やお庭で供養できおすすめです。
火葬様式によっては、例えば合同火葬や自治体サービスの場合には、自宅に連れ帰ることはできません(できない場合が多い)ので、前もってチェックしておくようにしましょう。
【まとめ】ペットの平均寿命や亡くなる前兆、亡くなった後の対応とは?ペットの最後を看取る方法
大切なペットとのお別れは必ずやってきます。
治療のやめどきや看取り方に対して後悔が残ると、安心してペットが旅立てないのみならず、深刻なペットロスになってしまうこともあります。
ワンちゃん・ネコちゃんは、亡くなる前に、呼吸が乱れたり、けいれんが出たりと、決まった行動をとることが多いです。
大切な家族との最後を後悔せず送るためには、前もって看取り方や火葬方法などを決めておくことをおすすめいたします。