大切な家族の一員であるペットが亡くなった際には「庭にお墓を作って供養してあげたい」と考えている人は多いでしょう。しかし、ペットのお墓を庭に作るときには、クリアしなければならないいくつかの問題点があります。そこで本記事では、ペットのお墓を庭に作るのをおすすめしない理由を解説します。庭に埋葬する以外の、自宅でペットを供養する以外の方法についてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
ペットのお墓を庭に作ってもいい?
「ペットのために庭にお墓を作る」という供養の方法は古くから広く行われており、今でも庭にお墓を作る人はいます。最近は、ペットも家族と同じように弔いたいというニーズが高まり、ペット向けの葬儀社や霊園を利用するケースも増えているようです。
<ペットが亡くなったときの対応>
・自治体に依頼して火葬する
・ペット向け葬儀会社に依頼して火葬する
・ペット向け霊園に依頼して火葬する
・自宅で埋葬する(お墓を作る)
また、自宅で供養する方法としては、自宅の庭にお墓を作るだけでなく手元供養といった方法もあります。
法律上は問題なし
ペットの遺体を庭に埋葬してお墓を作ることは、法律上問題ありません。ただし、自分が所有する土地や土地の所有者から許可を得た場合に限ります。
ペットの遺体は、法律上「一般廃棄物」に該当するため、公共の場所に埋めたり土地の所有者に無断で埋めたりすると「不法投棄」となるので注意しましょう。
ペットのお墓を庭に作るのをおすすめしない理由
ペットの遺体を庭に埋めてお墓を作ること自体は問題ありませんが、大切なペットを供養する方法としてはベストとは言えません。ペットのお墓を庭に作るのをおすすめしない、3つの理由を見ていきましょう。
①供養を続けられるかわからない
今は自宅に住む家族が庭のお墓のお世話をして供養ができるとしても、それがずっと続くとは限りません。自分の死後、子から孫へと世代が変わっていくなかで、自宅を手放す可能性もあるでしょう。もしかすると、ペットの遺体や遺骨を埋めてあるのを知らないまま、土地を売ってしまうかもしれません。
供養する人がいなくなり、大切なペットが無縁仏となってしまうのは避けたいですよね。そのため、先々のことを考えてペット霊園やペットの供養ができる寺院を選ぶ人が増えています。
②埋めるのに適した場所を確保するのが難しい
ペットを埋葬する場所は、自分が所有する私有地に限られます。また、埋葬に適した場所でなければお墓は作れません。そのため、埋めるのに適した場所がなかなか見つからない場合もあるでしょう。
自宅の庭が狭かったりマンション住まいで庭がなかったり、というケースも多く、自宅の庭にペットのお墓を作るハードルは高いようです。
③ご近所トラブルにつながる可能性がある
ペットを火葬せずに埋めてお墓を作った場合、腐敗臭や害虫の発生、周囲の土地や河川の汚染といったトラブルが発生して、ご近所トラブルに発展する可能性があります。
また、人間にはわからないような微かな臭いでも野生動物は敏感に察知します。その結果、野生動物が増えたりお墓を荒らしてしまったりしてご近所に迷惑をかけることも。そもそも、動物の遺体を埋めていることを不快に感じる人もいるので、庭にお墓を作るときは十分配慮しましょう。
ペットのお墓を庭に作るときの注意点
ペットのお墓を庭に作るとき、どのような点に注意すべきでしょうか。大切なペットを身近な場所で供養するためのポイントを解説します。
火葬して遺骨を埋葬する
ハムスターや小鳥のような小動物の場合は、火葬せずにそのままの姿で土に埋めるという方法も可能です。しかし、そのまま埋葬するためにはさまざまな準備が必要ですので、基本的には火葬した遺骨を埋葬する方が良いでしょう。
また、臭いや衛生面にまつわるトラブルも防げますので、亡くなったペットを庭に埋める場合は火葬してから埋葬するのがおすすめです。
引っ越しの予定があるか
庭にお墓を作った後に引っ越しするとなると、埋めた遺骨や遺体を掘り起こして引っ越ししなければいけません。また、世代が変わって庭にペットのお墓があるのを知らずに引っ越してしまうと、ペットが置いてけぼりに…。
一度作ったお墓を移動させるのは簡単なことではないので、引っ越しする予定がある場合は別の方法でお墓を作るのをおすすめします。
人や車が通る場所は避ける
洗濯物を干したりガーデニングをしたりと、普段から庭で過ごす機会が多い場合、お墓を作るときは人が通らない場所を選びましょう。
また、庭に車を駐車するのであれば、車が通らない場所にペットのお墓を作ってください。
広さと深さを確保する
庭にペットのお墓を作るときは、余裕のある広さと深さを確保する必要があります。
埋めた場所が浅いと、雨風で遺体や遺骨が露出したり、臭いが漏れたりするかもしれません。遺体を埋める場合は1〜2mほど、遺骨を埋める場合は30cmほどを目安に掘りましょう。
水はけや日当たりが良い場所を選ぶ
水はけが悪い場所だと、大雨が降ったときに遺骨が表に出てきてしまうので、埋める場所は水はけの良い場所を選んでください。
また、埋めた遺体や遺骨がカビてしまわないように、日当たりが良く風を通す場所に埋葬しましょう。
庭だけではない!自宅でペット供養する方法
身近な場所で供養したいけれど、庭に埋めるのはちょっと…という人や、マンションや貸家住まいで庭がない人でも、自宅でペット供養することはできます。
日常的にペットの供養ができる、おすすめの方法を2つご紹介します。
プランター葬
土を入れたプランター(植木鉢)に遺体や遺骨を埋めるのがプランター葬です。庭がなくてもベランダで管理できるので、マンション住まいの人にもおすすめです。
小さな動物であれば、遺体をそのまま埋めることが可能です。犬や猫の場合は、火葬したうえで遺骨を埋めましょう。持ち運びが手軽にできるので、引っ越しをすることになっても心配不要です。
手元供養
火葬したペットの遺骨を手元で供養する手段として、手元供養という方法があります。室内に置いておけるので、ペットを身近に感じたい人におすすめです。
最近は、可愛らしいデザインのペット用の骨壷も登場していて、置き物のような感じで自然に祀ることができます。
ペットのためのお墓ならいつまでも一緒
いつも一緒に暮らしていたペット。亡くなっても一緒にいたいと思う人も多いでしょう。
だからといって、いかにも「お墓」というデザインのお墓を室内や庭、ベランダに置くと違和感があるかもしれません。
そこでおすすめなのが【ワンハート・ストーン】の「ペットのためのお墓」です。まるで置き物のようなデザインのお墓の胎内には、遺骨や遺髪を納めることができます。
「レギュラーモデル」「セミオーダーモデル」「オーダーモデル」と3つのタイプがあり、犬や猫、うさぎなどさまざまなペットに対応。大切なペットとの思い出を大切にしたい人におすすめです。
最適な方法で大切なペットの供養をしましょう
ペットのお墓を庭に作ることは可能ですが、異臭や害虫の発生などのトラブルが発生することがあります。火葬した遺骨を手元供養する方法であれば、そういった心配がなく、庭がないご家庭でもお墓を身近に置けます。
まるでインテリアの一つのような、可愛いペットの姿をした【ワンハート・ストーン】のお墓なら、安全に手元で遺骨を祀ることができますよ。職人が手作業で仕上げるお墓を、ペット供養の候補のひとつに加えてみてはいかがでしょうか。