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ペットが冬になりやすい病気と快適に過ごす方

犬の病気

冬の寒い時期には、飲水量の低下や運動不足などにより、体調を崩してしまう子が多くいます。
でも、大切な愛犬・愛猫には健康的に過ごしてほしいですよね‥‥
この記事では、ワンちゃんやネコちゃんが冬になりやすい病気や、冬を快適に過ごす方法などをご紹介しています。
今日から簡単にできることもたくさんありますので、ぜひチェックしてみてくださいね!

ワンちゃん・ネコちゃんが冬になりやすい病気とは?

ワンちゃんやネコちゃんが冬になりやすい病気には、おしっこに関連したトラブルと呼吸器のトラブルがあります。
寒い時期には、飲水量が低下するため尿が濃くなり、結晶や炎症の成分などの老廃物が蓄積されやすくなります。
寒さでトイレを我慢することも、泌尿器疾患が増加する理由の一つです。
また、乾燥や温度変化によって鼻や口の粘膜が乾き、防御機構が低下するため、風邪をひきやすくなる傾向もあります。
以下では、冬にワンちゃん・ネコちゃんが動物病院にかかる理由として、特に多いものを3つご紹介しています。

尿路結石症

尿路結石症とは、尿をつくる腎臓から尿管、おしっこをためる膀胱、おしっこの通り道である尿道までの尿路に石ができる病気のことです。 症状がなく石が存在していることもありますが、ひとたび尿路に詰まってしまうと、命に関わることもあります。 特に、男のワンちゃん・ネコちゃんにおいては尿道が狭いため、尿道結石が非常に多く発生します。
なんどもトイレに行くのに出ない、嘔吐や食欲不振、陰部をしきりに舐める…などの症状がみられることが多く、すぐの受診が必要となります。
尿路結石の治療法は石のつまった部位により異なりますが、尿道閉塞であれば、カテーテルを入れて、石を膀胱に押し流して対処します。
尿管に石ができて症状が出ている場合には、手術での摘出が必要なケースもあります。

膀胱炎

膀胱炎は残尿感があるため、なんどもトイレに行く頻尿症状が主症状となります。 あわせて、血尿や下腹部痛がみられることもあります。
尿道閉塞とは異なり、陰部と肛門が近い女のワンちゃん・ネコちゃんでよく見られます。 膀胱炎の原因は、ワンちゃんでは感染性の膀胱炎が多く、ネコちゃんでは非感染性の膀胱炎がよくみられます。 感染が原因の場合には、抗生剤での治療がメインとなります。
ネコちゃんの膀胱炎は特発性膀胱炎といって、尿検査をしても細菌や結晶が見つからないケースが多々あります。 原因不明といわれていますが、肥満やストレスが一因であると考えられています。 一般的に膀胱炎の緊急性は低いですが、上述した尿路結石症との見極めが難しいため、気になるおしっこトラブルがあった場合には、すぐの受診をおすすめいたします。

呼吸器トラブル

人も冬場は風邪をひきやすいように、ワンちゃんやネコちゃんでも呼吸器の症状がみられることがよくあります。
特に、子犬や子猫は風邪をひきやすく、鼻水や咳が出て発見されるケースも多々あります。
体力がないため重症化しやすく、ネブライザー(噴霧療法)や点滴治療を含めて入院が必要なこともあります。
ワンちゃんやネコちゃんの風邪はワクチン接種で予防ができるものもあるため、毎年接種するようにしましょう。
なお、ワクチンの種類や接種頻度は、環境や生活スタイル、動物病院によって異なりますので、主治医の先生にご確認ください。

ペットの冬対策~冬を快適に過ごす方法

ワンちゃん・ネコちゃんが病気をせず冬を快適に過ごすためには、以下でご紹介する方法がおすすめです。 ぜひ生活に取り入れてみてくださいね。

飲水量アップを試みる

トイレ環境を整えることで、気分よく排せつをすることができます。 臭い出す前に、きれいに片付け、洗うようにしましょう。
置く位置も大切であり、暖かい場所であまり人が通らず、落ち着いて排せつできる場所を用意しましょう。
ネコちゃんの場合には、頭数+1個以上のトイレを用意し、排せつ場所を選べるようにしてあげることも大切です。
ワンちゃんでは、外でしか排せつしない子をよく見かけますが、家の中でもできるようにトレーニングしましょう。
排せつの時間を見計らってトイレに誘導し、排せつをしたらお散歩に出かけるといいでしょう。
また、外でほかのワンちゃんのおしっこ臭をかぐことが排せつの刺激となるため、お散歩を数分で切り上げ、家のトイレに誘導することも方法の一つです。
いずれにしても、家のトイレで排せつできたら、しっかりほめてあげましょう。

定期的な尿検査をする

尿検査は簡単にできる一方で、得られる情報がとても多い検査です。
採尿方法としては、ワンちゃんの場合、お魚やお肉などがのった白いトレーをきれいに洗い、おしっこの最中にさっと入れて回収します。
採れたおしっこはスポイトなどで吸い、動物病院へ持っていきましょう。
ネコちゃんの場合には、システムトイレだと採取が簡単にできます。
ペットシーツを取り去り、下にたまった尿を採尿するといいです。
専用の採取容器を使用する場合もあるため、詳しくは主治医の先生にご確認ください。

十分な換気をする

寒いために換気を怠ってしまうことが多々あります。
ただ、換気は非常に重要であり、空気を循環させ、湿気やウイルスなどを排せつさせます。
また、リフレッシュ効果も期待でき、心身ともに健康的に過ごせるでしょう。

適度な運動をさせる

肥満は万病のもととも言いますが、ワンちゃん・ネコちゃんでもそうです。
尿路結石症や膀胱炎も太った子に多く生じます。
基本的にダイエットは食事管理で行いますが、あわせて運動を行うことも大切。
ワンちゃんの場合には、いつものお散歩に坂道や階段、ドッグランでの運動を加えてみるといいでしょう。
ネコちゃんの場合には、キャットタワーやキャットステップを配置し、家の中で十分な上下運動ができるよう整えてあげるといいです。
猫じゃらしを緩急つけて動かし、まるで獲物を追っているかのような遊びは、脳へもよい刺激を与えます。
俊敏な動きは想像以上に体力を使い、心も体も満足すること間違いなしです。

【まとめ】ワンちゃんやネコちゃんが冬になりやすい病気と快適に過ごす方法

ワンちゃんやネコちゃんが冬になりやすい病気は、尿路結石症や膀胱炎などの泌尿器トラブル、呼吸器疾患があります。
これらの病気にならず、かつ快適に過ごすためには、飲水量の増加や適度な運動を心がけ、尿検査含めた健康チェックを行いましょう。
快適な冬を過ごすために、今一度愛犬・愛猫の生活をチェックしてみてくださいね!

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